Maintenance ーメンテナンスー

もの長く使うには、どんな仕上げや塗装をしても、頻度の差はあれメンテナンスや修理が必要になってきます。
MILFORDではこのことを踏まえ、誰にでも簡単にメンテナンスしていただける仕上げをおこなっております。

メンテナンスは一見煩わしいことに感じるかもしれませんが、決して難しいものではなく、習慣にしてしまえば常にきれいな状態を保て、美意識の向上やものを大切にするという精神にもつながる素晴らしいことです。
また、革靴などをメンテナンスした際、艶が出て蘇ったような感動を覚えた方は多いと思いますが、家具もそれと同じことです。

表面の軽い汚れを取ることはもちろんのこと、木部についた少しの傷ならサンドペーパーを軽く当てて取ることもでき、それは自らの手で再びきれいな状態にできる喜びであり、愛着もよりいっそう増します。
頻繁にしていただいても良いですし、使い古された荒い感じが好みであればある程度放っておいてたまにするといったように、その頻度は個人の好みでいいと思います。
使う人それぞれの環境や好みによって変化していき、それぞれが育て上げていく感覚です。

つまり、「メンテナンスしなければならない」ではなく、「メンテナンスできる」ということであり、大きなメリットだと考えております。
そしてそれでも残るキズや染みこそが「味」になっていくのだと考えております。

メンテナンスを通して自分色の家具に仕立てていってください。

オイルフィニッシュメンテナンス

オイルフィニッシュは多少コツはいりますが、塗って拭き取るだけの誰にでも出来る簡単な塗装方法です。
つまりメンテナンスがしやすいということであり、そういった面でも優れた仕上げだと考えております。

オイルフィニッシュ塗料全般の特徴として、ワックス成分の入っているものなど撥水性はありますが、決して水に強いものではなく、塗れたままにしておくとシミになったりする場合があります。
普段のお手入れは乾拭きが基本となりますが、実用上よく絞った布巾などで水拭きしていただいても結構です。
ただし、オイル成分が早く失なわれていくことになります。
また、中性洗剤などのご使用はなるべくお控えいただき、ご使用される際は、洗剤が残らないように拭き取ってください。

メンテナンスの目安時期は木部の艶がなくなってカサカサしたようになってきた時で、そうなればオイルを塗ってください。
塗り方はお使いのオイルの使用説明書通りでいいですが、大事なのは乾く前に拭き取ることです。
説明書にはよく塗ってから数分から数十分置いてから拭き取るとありますが、時間を置きすぎるとベタついて拭き取りが難しくなる事がありますので、塗って染み込んだかなと思ったら拭き取ってもらっても結構です。
ポイントは、一気に全面を塗るのではなく、面ごと、パーツごとに細かく塗って拭き取るを繰り返した方が、失敗なく確実です。


 【カッティングボードのメンテナンス】
包丁傷や擦れなどで表面が荒れてカサカサしてきましたら、カッティングボード用オイルまたは食用の乾性オイルを塗布することをおすすめします。
食用の乾性オイルにはエゴマ油や亜麻仁油、クルミ油等があり、お近くのスーパーに無くてもネットショッピングで簡単に手に入りますし、食用なのでドレッシングや料理にも使えます。
その他ご家庭にある菜種油やオリーブオイルを塗っていただいてもいいのですが、これらは乾性ではなくベタつきが続きますのであまりおすすめいたしません。
メンテナンス方法は家具のオイルフィニッシュと同じで、カサカサしてきたらオイルを塗り、拭き取って完了です。
その際毛羽立ちがある様でしたら、市販の800番前後(目の細かさ)のサンドペーパーで軽く擦ってからオイルを塗ってください。
また、乾性オイルも完全に乾くまでには数日かかりますので、乾き具合をみながらお使いください。

ソープフィニッシュメンテナンス

ソープフィニッシュは石けん水を塗って拭き取るだけの、オイルフィニッシュ同様簡単な仕上げです。
ただし耐水能力の弱い仕上げなので、特にお買い上げ間もない頃は醤油やコーヒーなどをこぼした場合はすぐに拭き取ってください。
メンテナンスも石けん水を塗るのですが、それは石けんで家具を洗うということでもあるので、その時に表面の軽い汚れは落ちますし、回を重ねるごとに石けん成分が木部に残っていって汚れがつきにくくなっていきます。
また、使っていくうちに手肌からの油分など日常生活で付く要素が木に染み込み、拭き取っても残るものが次の汚れを防ぐことにもなっていきいきます。
そして何より木の感触がそのまま活かせますので、白い色の木には是非お使いいただきたい仕上げです。

メンテナンスは石けん水を塗って染み込んだら拭き取るのですが、泡が残ったまま乾燥すると泡の跡が残ることもあるので、その点はお気をつけください。
(泡の跡がついてしまってもやり直すと消えます)
最初の数回は乾いた後に木の表面が毛羽立つことがあり、その場合は毛羽立った箇所に400番以上の目の細かさのサンドペーパーでなでるように軽く毛羽を取ってください。
塗る液は市販のソープフィニッシュ液でも良いですし、香料、着色料の入っていない石けんを粉状にして、ぬるま湯に溶かしても簡単に溶液を作れます。
例としましては石けん成分99%のマルセイユ石けんがおすすめで、非常に安全な仕上げでもありますし、お気に入りの石けんを探されても良いかと思います。
溶かす割合など詳しい内容は、ソープフィニッシュ製品をお買い上げ頂いた際にご案内いたしております。
ソープフィニッシュは保護能力が弱い仕上げですので、できるだけ頻繁にしていただくと良いです。
例えばテーブルトップなどでは、溶液を少し多めに作っておいていつでも塗れる状態にしておき、拭き掃除の感覚で気軽に行っていただければ結構です。